オスマン枢機卿やオプロイテの信ずる思想。人間は生まれながらに原罪を持ち、それをイエスは代わりに受けたので、イエスの思想(つまりキリスト教)を信じなければならないとする。この際神との新しい「契約」が結ばれたとしている。この契約に含まれるのがキリスト教特有の「愛」の思想である。絶対的存在として(絶対・唯一)神が存在し、その完全なる神により不完全な存在である人間すべてに見返りを求めない「愛」(アガペー)を与えられるらしい。そして隣人愛を持たなければならないらしい。隣人愛とは神が「愛」(アガペー)を与えるように我々は誰であっても他者に愛を与えなければならないと言うことである。
一神教は絶対的存在である神に、我々人間は服従しなければならず、その利益は現世を超えた先にある「最後の審判」にある点で非唯一神の宗教(アブラハムの宗教以外の宗教)とは一線を画する。人間が神を求めるのではなく神が人間に(を)求めるのでいわば押し付けに近い(お前ら人間は生まれた瞬間から罪があるのでそれを贖え、それでも私はお前らに愛をあげよう)。だが八百万の神々信仰が染み付いた日本人に唯一神や絶対神を根本的な事で理解することは非常に困難。